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TOP > 患者の皆様TOP > 「お薬に関するアンケート その1」 (2001年10月19日)

◆ 「お薬に関するアンケート その1」 (2001年10月19日)

ピーアンドエス

今回のアンケートでは、262名の方にお答えいただきました。ご協力ありがとうございました。
結果は以下のようになりました。


アンケート回答者内訳
性別  男性96名 女性166名 
年齢区分 10~15 16~20 21~25 26~30 31~35 36~40 41~45 46~50 51~60 61~
該当者数 1 18 54 62 42 36 26 12 9 2




アンケート回答結果

Q1 食後30分とあったとき、いつ薬を飲みますか


大多数の方がご飯を食べてから30分以内に飲むという結果でした。中には30分ちょうどにという方もいらして、女性に少し多いようです。
薬の袋に食後30分と書かれていると、30分たたなければ飲めないと感じてしまいそうですが、普通は30分以内と考えてかまいません。当然食後すぐでもだいじょうぶです。
大部分の薬は、忘れにくいということと、食後に飲むことで胃に負担がかかりにくくなるという理由から、食後に飲む薬が多くなっています。忘れやすい方は、食べたらすぐ飲むのがよいでしょう。
ただし、中には食べ物と反応してしまう薬もありますので、特別に飲み方の指示がある場合はきちんと指示に従ってください。





Q2 食間とあったとき、いつ薬を飲みますか。

食間は、胃の中がある程度空っぽのときに飲んで欲しい薬の場合、指示される飲み方です。最近は、薬を渡す時に食後2~3時間後でと説明したり、薬の袋にもそのように書かれたりするようになりました。以前はただ「食間で」と言っていたので食事の間(食事中)と勘違いされる方が多数いらしたようです。ご飯の上にふりかけのように薬をかけて食べたという話も、笑い話みたいですが本当にあったようです。




Q3 座薬とはどういう使い方をしますか。


これは引っ掛けともいえる質問でした。さすがにアンケートでお答えになった方にはいらっしゃいませんでしたが、以前は実際に座薬を座って飲んでいたというお年寄りの方がいらしたようです。「この薬は大きすぎて自分には飲めない」と言われて、初めて気づいたという医師もいたそうです。




Q4 薬は何で飲んでいますか。

ほとんどの方は、水かぬるま湯で飲んでいらっしゃいました。数名ほど、お酒でも飲むという方がいらっしゃいましたが、お酒と薬は相性が悪いことが多いのでそれだけは避けたほうがよいです。

また薬の中には、ジュースやコーラ、牛乳、コーヒー、お茶などで飲むとあまりよくないものがありますので、やはり水かぬるま湯で飲んだほうが無難です。




Q5 目薬はどのように使っていますか。


目薬については、みなさん自分なりのつけ方というのがあると思います。その中で、目をあけてそのまま液を落として使う方、目じりや目頭に液を落としてパチパチまぶたを動かす方などいらして、ぜひ今後の参考にさせていただこうと思っています。

目薬は直接目の中に入れるので、できるだけ刺激が少ないように出来ています。そのため防腐剤は最小限しかはいておらず(全く入っていないものもあります)、いったん開けてしまうと雑菌が入り、目薬の中でどんどん増えることもあります。それをいくらかでも防ぐためには、目薬の先を肌やまつげなどに触れないように使って下さい。どうしてもうまくいかない方は、目薬を固定する器具も売っていますので、薬局や薬店で相談してみるといいでしょう。

また、目薬をつけると鼻がつんとしたり、口の中が苦くなったりした経験がある方がいらっしゃると思います。それは目頭のあたりから鼻の奥に通じる細い管があり、つけた目薬の液がその管を通って落ちていくためにおこります。目薬をつけたあと少し横になって2~5分くらい目頭を指で抑えてみて下さい。だいぶ違うと思います。

 


Q6 目薬はどのくらいの量を使っていますか。

目薬は1滴で十分効くように出来ています。失敗したときはもう1滴落としてかまいませんが、それ以上つけても目からあふれて無駄となってしまいます。 




Q7 薬はどのように保管していますか。


みなさん、薬の保管はきちんとしていらしているようです。その他では、目薬に関しては携帯している、それ以外の薬に関しては戸棚の中、薬箱というのが主な回答でした。

基本的に薬は、直射日光のあたらない風通しのいい、湿気の少ない場所に保管してください。

今回、錠剤も粉もシロップもひっくるめて飲み薬としての質問でしたので、迷われた方も多かったと思います。できればシロップは冷蔵庫で、他の薬は涼しい場所で保管してください。特に薬によっては湿気をものすごく嫌う物もありますので、お菓子などに入っている乾燥剤と一緒にしまっておくのもいいです。

目薬については、冷蔵庫でなければいけないものもありますので、市販の薬については説明書をしっかり見ておくことが必要です。医師に処方された薬についても薬剤師にきちんと確認してください。

座薬は基本的には冷蔵庫にしまってください。座薬は体温でとけるようになっているので、暑い季節になると、ちょっと外においただけでやわらかくなってしまいます。わずかな時間なら、すぐ冷蔵庫に入れて固めてしまえば使っても大丈夫ですが、何時間も外に出してどろどろになってしまったものについては、捨てて新しいものを用意したほうがいいでしょう。

シップや塗り薬は特に指示されていなければ冷蔵庫に入れる必要はありません。




Q8 いったんあけた薬が必要なくなったときどのようにしていますか。


けっこうみなさん薬を大事にとってある、というのが正直な感想です。その他の回答に、使用期限までという答えがあったのですが、おそらくアンケートに答えていただいた方は、使用期限を前提に必要になるまでという意味なのだと思います。目薬のその他の回答では、異臭がするまでとか、使いきるという方もいらっしゃいました。

薬の保管の期間というのは、実はとてもむずかしい問題です。したがって、ここではきちんとした方法で保管していた場合のおおよその期間を述べます。

まず、飲み薬の場合ですが、医師の処方でもらった薬については、特に指示がなければ処分してください。医師は、その時々の症状を診て薬を処方しています。同じ症状だと思って薬を飲んでかえって悪化したということもあります。どうしても保管しておきたいと思う薬については医師や薬剤師に相談してみてください。

市販薬については、1つ1つ包装されている薬は、使用期限までは保管してよいでしょう。また小ビンに入っている薬は、開封したら中に入っているビニールや綿を必ず取り除き、半年くらいたったら捨てたほうがいいです。湿気や雑菌が入って、薬の効き目に変化が生じていることもあるためです。また、お子さんのシロップについては同じような理由から、1ヶ月程度たったら捨てたほうが安心でしょう。

目薬は、特に指示がなければ、医師の処方のものは1ヶ月くらい、市販薬は3ヶ月くらいで捨ててください。市販薬の場合、症状が安定すれば使わなくなることを考えて防腐剤が入っていますが、開封すれば雑菌が入り中で増えることもあります。まして、最近では防腐剤の刺激で目をいためているという話が聞かれるようになり、防腐剤を含んでいる目薬が徐々に減ってきています。短いものでは10日くらいで使い切ったほうがよいものもあります。

座薬は、冷蔵庫に入れておけばほぼ使用期限内は安心して使えます。ただし間違って別の症状に使ったり、ちがう人が使ったりすると大変なことになりますので、医師や薬剤師に確認して、誰のものか、どんなときに使うかをきちんと書いておくのがよいでしょう。

シップは袋をあけたら1ヶ月くらいで使い切るようにしてください。蒸発しやすい成分が含まれていますので、あけておくと効き目が落ちてしまいます。最近はチャックがついていて蒸発を防ぐ工夫をされているものもたくさんあるので、もう少し長く置いていても大丈夫でしょう。




Q9 薬について知りたいとき、困ったときは誰に尋ねようと思っていますか。
塗り薬は使用するものにもよりますが、だいたい3ヶ月から半年くらいで新しいものを使ったほうがよいでしょう。肌に直接触れますので、目薬のように雑菌が薬の中に入りやすくなります。使い方、使用する場所で違ってきますので、医師や薬剤師、市販薬ではお店の人に相談してみましょう。

薬剤師にという方が多く、私どもといたしましては安心しています。医師にという方も多くいらっしゃいました。

その他では、医療機関にお勤めの家族の方に聞く、インターネットで調べるというのが主な回答でした。これから情報が進んでいくと、インターネットという方がますます増えていきそうです。




Q10 薬剤師にはどんなことを話してもらいたいですか。


薬の効果、副作用、飲み合わせについて知りたい方が多いようです。薬のことに関心をもってくれる方が増えてきてうれしいのですが、薬の新しい情報も毎日のように増えています。私どもも情報を吸収して皆様に発信していきますので、皆様もわからないことがあったらそのままにせず、何でもお尋ねください。







以上

ピーアンドエス

ささえ愛

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